漫画の帝王荒木飛呂彦先生を算命学で鑑定してみた。
前回は荒木先生の年運を観ていきました。
今回は荒木先生の陽占を観ていきます。陽占は性格や人生の大まかな星の流れを読み取ることができます。
そこにはディ・モルートな王の星をもった1人の人生がありました。
胸の星、調舒星は周りの圧力を跳ね飛ばす!孤独にめげない個性の星☆
↑これは人体星図。陽占の真ん中に来る星はその人の本質を表しています。
調舒星は伝達の星。幅広い情報の中から自分の経験や知識から得た情報を加えながら新しい形にして世に伝えていきます。
まさに漫画家は天職です。調舒星は個性が強くてなかなか人に理解されないものの、強い個性は漫画家や芸術家には大きな武器になります。
頭脳も切れて完璧主義者。一見クールにみられますが心の中は優しさで溢れています。
周りの人よりもずっと負けずきらいなのに、人のために泣き笑いできる暖かい人です。
お仕事の星は牽牛星。一見プライドが高いように見えますが、実は庶民的で気さくな方です。
若いうちは叩き上げられることが多いですが、それが仕事の結果につながります。
団体で働くことが向いています。漫画家さんはアシスタントさんがたくさんいるとよく聞きますが、良いまとめ役となれます。
財運は車騎星。車騎星は戦いの星です。じっとしていては運が遠ざかる星。
荒木先生が仕事場に引きこもらないで積極的に水泳やジムで運動をしているというお話を聞きましたが、これはとても大切なことです。
車騎星を持つ人はじっとしていてはいけません。
もしもじっとして仕事場に引きこもっていたら名作「岸辺露伴は動かない」の「ザ・ラン」は生まれなかったかもしれません。
自分の軸を見失わなかった青年期、帝王になるための中年期、そして、こどもに還る
↑の人体星図には人生を3つの期間に区切ってみることができます。
出生~20代の初年期、20代半ば~60代くらいの青年期、60代から終の日までの老年期です。
初年期
若年期の星は天報星です。天報星はお母さんのおなかの中にいる胎児の星。目まぐるしく育っていくお腹の赤ちゃんは
どんどん変化していきます。その為、なんでも平均的にこなしていきます。持ち主もたくさんのことをやりたいので色々
手を出しますが、すべて70点くらいの出来で100点にはなりません。いわゆる器用貧乏です。
大体のことがうまくできる中で早いうちから「漫画家になりたい」と考えて戦い始めた荒木先生は良い選択であったと思います。
天報星の裏には帝王の星、天将星が隠れていると言われています。この多彩さが次の青年期の星に引き継がれていきます。
青年期
この時期の星は天将星。天将星は若い時に苦労をしたかで大きく人生が変わります。
一生懸命努力したり、親御さんからしっかりとしたしつけや周囲からの教育を受けていれば中年期の人生はとても充実するものになります。
しかし、周りに甘やかされたり大事にされすぎると天将星の恩恵を受けるとこはできません。
荒木先生が天将星の影響を受け始めた頃は「ジョジョの奇妙な冒険」が連載開始されています。
厳しい週間連載のスケジュールや「週刊少年ジャンプ」の誌面を飾る個性的な先生たちのなかで鎬を削っていた頃でした。
この苦労は後々荒木先生の鬼才ともいえる個性を作り出していくことになるのです。
晩年期
天貴星は幼児~子供の星。新鮮な感性をもったいつまでも若い人になります。
これまで築いた経験やキャリアを後進の人に伝えていくようになります。
算命学には伴星という星があります。
この星は人生をどのように生きていけばよいかを教えてくれるお守りのような星です。
荒木先生の伴星は玉堂星です。
玉堂星は学びの星。知恵は身を助ける、と言われています。
人生の危機は自身の知恵が助けてくれます。
勉強の姿勢を崩さないことが大切。また、後進を育成する才能があります。
座学だけでなく、幅広い経験が才能を伸ばしていくことでしょう。
私をはじめ読者の方々は荒木先生の漫画からたくさんの学びを受けました。
漫画を通していただいた「自分の道は自分で切り開く」力は数えきれない人を勇気づけています。
「漫画家になりたい」が「漫画家になる」天才も最初はうまくいかなかった
荒木先生の著書「荒木飛呂彦の漫画術」には荒木先生のデビューから連載までのけわしい道のりが書かれています。
同じ漫画家の方が命を削って描いた漫画を1ページもめくられることなく返されるのを目の前にして、
最初の1ページをめくらせるにはどうしたらいいのかを日々考えたことが書かれてありました。
「漫画を生かすも殺すも、この最初の1ページ次第なのです」
最初の1ページが大切であると自分の中で答えを出して一心不乱に「読んでもらえる」漫画を描き続けた荒木先生。
努力し続けた天才も長期連載にこぎつけるまでは6年間の歳月が流れています。
しかし、短期連載が進む中でもどうすれば連載が続くかを研究し続けていました。
あの目を引く画力も他にはないストーリー展開も、重ね続けた原稿用紙と努力の結果なのです。